粘土 Q&A

 このコンテンツでは、皆さんから頂いた粘土に関する質問・疑問にお答えしていきます。また、ゲストブックにて私以外の方から頂いた回答・解説もあわせて紹介しています。
 質問・疑問をお持ちの方はゲストブックメールにて遠慮なくどんどんお願いします。また、質問・回答の非公開を望まれる方はその旨を明記してください。

No. 1〜No. 10 No. 11〜No. 20 No. 21〜No. 30 No. 31〜No. 40 No. 41〜50

No. 40
質問者
松本 美雪 様
2005年12月10日
 Na型のモンモリロナイトはシャンプー・や石鹸に使われているとありましたがCa型は同じような目的には使用できないでしょうか?
回答  モンモリロナイトはNa型(1価のカチオン)ですと、水中で膨潤・剥離し、ナノシートととなります。このため、高い吸着能を有し、汚れを吸着して落とす効果と、洗浄後の保湿効果が期待できます。
 一方Ca型(2価のカチオン)の場合、この膨潤・剥離が起こらないため、上記のメリットが弱くなります。一方、カオリナイトのような膨潤・剥離をしない粘土も、汚れをかき出す微粒子として石鹸等に使われており、Ca型のモンモリロナイトは、このカオリナイトと同じような働きをすると考えられます。
 Ca型もNa型とは性質・用途が違いますが、シャンプー・や石鹸に使うことが可能だと思います。

No. 39
質問者
菊田 麻里子 様
2005年12月9日
 私たちは保育の短大に通っています。今卒論で粘土について調べているのですが、お尋ねしたいことがあります。粘土はどのようにして教育(保育)の中で使われるようになったのでしょうか。
回答  私は教育学といったことには疎いのであまり多くのことは書けませんが、わかる限りのことを書かせていただきます。
まず、「http://library1.ba.u-bunkyo.ac.jp/kiyo/2001/kyukiyo/kyukiyo27-39.pdf」(授業における粘土使用についての一察)という論文の中に粘土(陶芸)についての教育論が書かれています。この論文の参考文献が参考になるかと思います。
 あとは教育史の本が参考になると思います。
今川恭子・宇佐美明子・志民一成編著 子どもの表現を見る、育てる 音楽と造形の視点から
『地学双書35 日本の地学教育の歩み−戦後編』
などの美術教育史の本などが良いのではないでしょうか?

No. 38
質問者
ebi 様
2005年11月28日
油粘土の作り方
 招き猫などを作るために油粘土を作りたいのですが、陶土とアロママッサージ用の古くなったオイルがあるのでこれを混ぜればいいのではないか、と単純に考えてます。適当に混ぜながらこねればいい、そんなものではないのでしょうか。3sくらい必要なのですが、どうでしょうか。何かアドバイス頂ければありがたいです。

 粘土は乾きすぎたものの方が水分が少なくていいのでしょうね。
回答  基本的には粘土に油を少しずつ混ぜながら捏ねていけばできると思うのですが、陶土もオイルも様々な成分のものがあるので注意してください。少量の陶土と油から試されて、おおよその混合量を見積もれればと思います。また、この際に、油の種類として、べとべとしない油粘土になるかと言うことも判断できると思います。また、数日様子を見て、乾燥しないか、油が染み出してこないか、形が崩れないかなどの条件を確認されることをお勧めします。
 また、ご指摘のとおり、水と油は混ざりませんので、よく乾燥したものを使ってください。乾燥しきった粘土と油でもなじむのに時間がかかると思いますので長時間混ぜないとなじまないかもしれません。

No. 37
質問者
molda様
2005年11月19日
Clays and Clay Minerals(以下CCM)
http://select.ingentaconnect.com/cms/00098604/contp1-1.htm
で,かなり以前の文献(23巻,1975)もWEB購読できますか?
回答 CCMについて
 電子化されたのも比較的最近ですし、そこまで古いものはPDFになってないのでwebで見ることはできません。
国立大学(東工大など)から取り寄せるなどしないと無理だと思います。
再質問  WEBで読めるのはいつのものからでしょうか?
回答  2000年の物から読めるようです(私の環境では契約していないため実際には見ていません)。アブストラクトだけでよければ1975年からのようです。

No. 36
質問者
molda様
2005年10月17日
ベントナイトの砂分は抗圧力と関係はあるのでしょうか?
回答  砂分と高圧力の関係との事ですが、砂分の量が増えれば相対的にベントナイトの量が減るために抗圧力が変化するのは当然として、砂分の種類・形態・粒子サイズなどによっても内部摩擦力が変化するため、抗圧力に影響を及ぼすことが予想されます。
コメント 早速の回答、ありがとうございました。
お答えのとおり、砂質分の少ない試料のほうが高い抗圧がえられました。

No. 35
質問者
ヨシ様
2005年10月17日
アロフェンの入手法
 はじめまして。植物の栄養塩吸収について研究しているものです。
 アロフェンに吸着されたリンを植物がどの程度利用できるのか実験で調べたいと思っていますが,アロフェンの入手法がわかりません。インターネットで調べると水浄化や便秘解消用の粒状や錠剤が出てきますが,粉末状のものを希望してます。
 お手数ですが,アロフェンを扱っている業者をご存知でしたら教えてください。
回答  天然アロフェンは主に火山ガラスの風化作用で生成されますので、火山灰土が多い日本では多くの場所で見ることが可能です。ただし、不純物が多く生成も手間がかかるため、純度が高い製品は販売されていないようです。
 一方、園芸店で販売されている「鹿沼土」などの火山灰土には多くのアロフェンが含まれますが鉄分などを多く含んでいたり、試料の均一性といった問題があります。
 純粋にアロフェンの性質を見たい場合には、性質が一定し難い天然の物よりも、合成アロフェンを作られた方がよいと思います。
コメント  さっそくの回答ありがとうございます。
 純粋なアロフェンの入手は難しいそうだということがわかりました。
 ただ,鹿沼土にアロフェンが多いというのはとても貴重な情報です。定性的な栽培実験には使えそうな気がしますので,前向きに検討してみたいと思います。

No. 34
質問者
匿名希望様
2005年8月22日
 はじめまして。私は福井県の中学3年です。
 私は今、(台所用の)スポンジについて研究しています。粘土に関するHP拝見させていただきました。そこで、粘土の性質がスポンジと似て、水を吸収するという言葉がかかれていたのですが、具体的にスポンジの吸収とはどのような仕組みなのでしょうか。
 おもいつく範囲で結構なので、意見をきかせてください。
回答  まずはじめに、粘土と水の吸水は原理がまったく異なります。
 層状物質である粘土は、その層間に水を取込みながら層が一枚一枚剥がれ水の中にシートが分散していきます。(粘土のお話第三話「粘土は水に溶ける?」をご覧ください)
 一方、スポンジの吸水は毛細管現象という現象で説明されます。非常に細い管(毛細管)が水などに触れると、重力に逆らって管の中に水が入っていきます。新聞紙などが水を吸うのも同じ原理です。スポンジは毛細管が集まっているわけではありませんが、見てもわかる様に無数の穴が開いています。この穴に水が毛細管現象によって吸い込まれるのです。

No. 33
質問者
春P様
2005年8月22日
 先日は、「小学生の科学研究」にアドバイスをいただきありがとうございました。 粘土への化学的アプローチは諦め、様々な土から粘土を取り出し、カセットコンロで 焼き物を作り比較をするという課題に変えました。
 しかし、この夏の天候不順で、思うように土が乾かず、焼き物をする段階まで行きつ きません。 焼き物をするのに適した土にするにはどういう乾燥方法が一番ベストなのでしょうか ?(日にちがあれば、自然乾燥するのですが) (扇風機などで強制的に)風を当てる・・・気温の高い所に置く・・・ドライヤーで直 接乾かす・・・ どういう手段が、(日にちの制約の中)一番土にいいのでしょうか?
 夏休みも後10日あまり、いいアドバイスがありましたらよろしくお願い致します。 それにしても、粘土の手触りというのは、子供だけでなく大人も癒されるものがあり ますね・・・
回答  陶芸用粘土でよく用いる方法は、水浸しの状態では土鍋などにいれて火にかけて水分を飛 ばします。 形作ることができる様な状態での水分は電子レンジで乾燥させます。 それぞれ試行錯誤は必要かも知れませんが御試しください。

No. 32
質問者
春P様
2005年8月7日
 初めまして、小学6年生の子の親です。 今年夏休みの研究で『土の研究』をしようと調べていたら、このページを見つけまし た。
  4年生の時にいろいろな土を使って、様々な土の形状、透水性、保水性などを調べ、 ドロ団子や土で焼き物を作るという研究をしました。 今年の研究では、4年生の時の研究を基に粘土を使って焼き物をするというテーマ で、科学研究をする予定です。
 でも、土に関してまったくのド素人なので、効果的な研究方法が思いつきません。 日にちも無いし、どういう切り口で土を研究したらいいのか、今、子供共々悩んでい ます。 土の性質、(今年は特に)粘土の性質を、小学生でも分かりやすく効果的に調べれる いいアイデアがあったらご教授願いたいとメールしました。 よろしくお願いします。
回答  粘土には粘土鉱物・珪砂・長石という3つの主成分があり、これらの種類・比率によって粘土の性質(形を作る・焼くと固まるなど)が決まります。 これら成分の分離・分析は家庭では困難でしょうから化学的なアプローチは難しいと思います。簡単な物であれば、例えば赤土には鉄分が含まれていて赤色をしており、焼いても その色が残ります。これを参考に、家庭にある物を粘土に混ぜ混んで色をつける研究など はできると思います。
 後は地学的なアプローチとして、身近な地域から様々な土を集めて焼き物を作るというの が面白いと思います。田んぼの土、山の土、川べりの土、庭の土など様々な環境から土を集めることで、土の生成・風化などを学ぶことができると思います。
 参考になれば幸いです。
コメント  さっそくお返事をいただきありがとうございます。
 やっぱり、粘土を家庭で科学的に調べるには無理があるということなので、少し門戸 を広め、先ずは土全般を調べようと思います(これは4年のときに少しやっているの でできると思います)。 その上でいろいろな場所の土から粘土を取り出す作業を試して、粘土の性質をいろい ろ見つけていこうと思います。 小学6年生なので、あまり難しいことは出来ませんが、色の違い、形状の違い、硬さ や手触りなど興味のある視点から入って行こうと思います。
本当にありがとうございました。

No. 31
質問者
molda様
2005年7月27日
 2種類のベントナイトがあります。膨潤度もMB吸着量もほぼ同じですが,抗圧力が異なります。なぜでしょうか?
回答  膨潤度やMB吸着量は化学的な性質を示す物理量ですが、抗圧力は摩擦や粒子形態などの物理的影響を多く受けるため、化学的な側面からのみでは理解できない現象が生じるのではないでしょうか。
 実際、膨潤度やMB吸着量は層電荷密度や層間カチオンといったミクロな構造の影響を大きく受けますが、粒子サイズや形態などマクロスケールの構造の影響はほとんどありません。
コメント  ありがとうございました。たしかに原鉱の嵩比重には若干の相異がありました。

No. 1〜No. 10 No. 11〜No. 20 No. 21〜No. 30 No. 31〜No. 40 No. 41〜50

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